オバマケア廃止法案がついに下院通過 #10

及川幸久です。今日は5月4日のトランプさんのTwitterを見ていきます。

5月4日、アメリカの議会では重要な法案が可決されました。それはトランプ大統領が選挙中からずっと最重要公約の一つとして挙げていた「オバマケア」の廃止が、アメリカの下院で通過したのです。

このオバマケアの廃止法案というのは、3月に一度、アメリカ下院に提出されようとしたのですが、ものの見事に失敗しました。その原因は、トランプ大統領と同じ与党共和党の多くの議員が、その法案に反対したからなのです。

しかし、この1週間で急に事態が変わり、5月4日、この法案が通りました。

通ったあとに、トランプ大統領がホワイトハウスで記者会見をしたのですが、その前にTwitterでこんなことを言っています。

「今日はアメリカ合衆国にとって、偉大なる日となった。このオバマケアの廃止法案はすばらしいプランで、オバマケアの廃止であり、そして代替案です。皆さん、お間違えのないように」

というツイートです。

ポール・ライアン下院議長

このオバマケアの廃止法案を見事に下院で通過させることができた。その立役者は、共和党の下院議長、ポールライアンという人です。

第8回のトランプ・チャンネルでも紹介しましたが、ポール・礼賛さんは実はこのところ、ずっと苦しんでいた人だったんですね。それは3月に、このオバマケアの廃止法案を提出しようとして、自分の配下にいる共和党の下院議員たちの意見を取りまとめることができなかったので、アメリカ議会、特にアメリカのマスコミでは、これはポール・ライアンの失策ということで大変なバッシングにあっていました。

今日、この法案が通ったあと、ホワイトハウスの庭でトランプ大統領は記者会見を行いましたが、その会見の中でこんなことを言っています。

「この法案が下院で可決できて、本当によかった。私が一番感謝したいのは、ポール・ライアンです。ポール・ライアンはこのところ、本当に苦労してくれた。特にまわりから『ポール・ライアンは役立たずだ』と批判され続けたが、今日彼は天才になった」

このような言い方をしています。

このポール・ライアンさんは、アメリカの下院議長として、アメリカの政界では大統領、副大統領の次、第3位にくる重要なポジションにいるわけです。

そして大変なのは、この同じ共和党の人たちの意見を取りまとめなければいけない。

オバマケアとは、何だったのか?

このオバマケアは、いったい何が問題だったのか。

そもそもオバマケアとは、アメリカ初の国民皆保険です。でも日本の国民皆保険制度と違って、公的な健康保険制度があるわけではありません。すでに市場にある民間の保険会社の保険商品に、アメリカの国民が強制的に加入するというものです。

この「強制的に」というのが、オバマケアの特徴です。

このオバマケアができたことによって、それまで主に低所得者でなかなか健康保険に入れなかった人たちが、初めて健康保険に入れた人たちが2000万人ぐらい増えました。

これはすばらしいことだったのですが、しかし多くのアメリカ人にとっては、実はこのオバマケアというものは、あまり良いものではありませんでした。なぜかというと、健康保険の保険料がものすごく上がってしまったんですね。

それまで健康保険に入っていた人の保険料も、上がりました。

これがオバマケアの問題です。

強制的に国民を入れさせたということもありますが、それと同時に、このオバマケアの仕組みにもいろいろな問題があり、結果的に民間の保険会社の健康保険の「プレミアム」と呼ばれる保険料は、ものすごく上がってしまいました。

それに対して、トランプ大統領は、「このオバマケアを廃止する」ということをずっと訴えてきたわけです。しかし、どこをどう変えて廃止するかというのが、非常に難しかったのです。

特にこの1週間ぐらいで、この法案の内容を思い切り修正し、それまで反対していた共和党の人たちも乗っかれるような内容にして、今日通してしまったんですね。

自由を奪う「大きな政府」

このオバマケアの問題の本質は、「大きな政府」というところにあります。

国民皆保険の健康保険制度を作ったのはいいのですが、それに国民全員を「強制的に」加入させるという義務をつくってしまった。これはまさに「大きな政府」の典型的なやり方です。

オバマさんというのは、まさに「大きな政府」をやってきたわけです。この「大きな政府」は何が問題かというと、国民の選択肢がなくなります。健康保険に入りたい人もいれば、入る必要がない人もいるわけです。しかし、どんな人も一律に皆入らなければいけない。ここに、自由が奪われるという結果が生まれます。

この「自由がなくなる」ということ、自由がないという雰囲気、この空気というのはよくないんですね。

特に、経済によくない。

このことは、日本にとっても教訓になります。

今回のトランプさんの案は、この健康保険制度に「自由」をもたらしました。国民が全員、義務で入らなければいけないとか、入らなければ罰金を取るという部分をなくしました。

さらに、健康保険に入った場合の保険料を、税額控除の対象にしました。これは実質的な減税です。

そして、保険会社にもメリットを与えたので、おそらく保険料はぐっと下がるはずです。非常にいい案になっています。

こうして、トランプ大統領の重要な政策だったオバマケアの廃止、これがついに現実味を帯びてきました。

この次にやってくるのは、トランプさんのもう一つの目玉政策、「大減税」です。

 

 

 

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